お見合いは成立するのに、交際に進まないのはなぜか

お見合いは、それなりに成立する。

写真も悪くないし、申し込みもいただく。

けれど、そこから先に進まない。

一度会って、お礼のメッセージを送って、それきりになる。

こういうとき、自分に何か足りないのだろうかと考えてしまうのではないでしょうか。

会話が下手なのかもしれない。

服装がよくなかったのかもしれない。

私は10年間、妻と結婚相談所を営んでいました。

その現場で見てきたかぎり、原因はもう少し手前にあることが多かったように思います。

お見合いが、面接になっていないでしょうか

進まない方に、ひとつ共通していたことがあります。

お見合いの場が、面接のようになっていたことです。

面接というのは、相手を評価する場です。

そして同時に、自分が評価される場でもあります。

お互いが審査員の椅子に座っている。

その状態で、1時間ほど向かい合う。

これは、なかなかしんどいものです。

相手の話を聞きながら、頭のなかで確認していく。

年収は聞いていたとおりか。

親御さんはお元気か。

転勤の可能性はあるのか。

聞いておかなければいけないことは、確かにあります。

けれど、それを聞いている間、あなたの心は動いていません。

動いているのは、頭のほうです。

そして相手も、たいてい同じことをしています。

審査する人と審査する人が向かい合って、なごやかに話をする。

そこから交際に進むというのは、考えてみると難しい話です。

相手も、同じくらい構えています

もうひとつ、お伝えしておきたいことがあります。

男性の側にも、思い込みがあることです。

私が現場でよく見たのは、「結婚相談所に入れば結婚できる」と思っている方でした。

昔の仲人さんのイメージが、どこかに残っているのでしょうか。

紹介された人とは、結婚するものだ。

そう考えている方が、少なからずいました。

そういう方は、お見合いの場でも構えています。

自分が選ぶという意識も薄いし、あなたを知ろうという構えにもなっていない。

つまり、うまく進まないお見合いというのは、あなただけの問題ではないのです。

二人とも緊張して、二人とも評価していて、二人とも自分を出していない。

進まなくて当然だと、私は思っています。

「合わせてくれる人」を探していないでしょうか

ある女性のことを思い出します。

30代の方でした。

彼女は最初の面談で、こうおっしゃいました。

「自分に合わせてくれる人でないと難しいと思います」

家庭の事情もあり、生活のかたちを変えたくないという気持ちもありました。

その事情は、私もよく理解できました。

活動を続けるうちに、「それでも構いません」と言ってくださる男性が現れました。

条件のうえでは、彼女の希望にかなう方です。

けれど彼女は、お断りされました。

理由をたずねても、はっきりした言葉は出てきませんでした。

私はそのとき、こう思いました。

彼女が探していたのは、条件を受け入れてくれる人ではなかったのかもしれない。

自分のことを分かってくれる人が欲しかったのに、条件の話にすり替わってしまっていた。

条件は、口に出しやすい。

けれど本当に欲しいものは、なかなか言葉になりません。

進めたければ、確認をひとつ減らす

もし次のお見合いがあるなら、ひとつだけ試してみてください。

確認したい項目を、ひとつ減らすことです。

そのかわりに、会っている間の自分の呼吸に、少しだけ意識を向けてみる。

肩に力が入っているか。

早く終わってほしいと思っているか。

思ったより、話しやすいと感じているか。

答えを出さなくていいのです。

ただ、感じるだけで構いません。

交際に進むかどうかは、条件が合ったかどうかで決まるものではないように思います。

もう一度会ってみたいと、どちらかが思えるかどうか。

それだけのことです。

そしてそれは、面接をしている間には、たぶん分かりません。

うまく進まない時期があっても、あなたに何かが欠けているわけではありません。

私はそう思っています。

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