自分がどんなときに自然体でいられるかを知る方法

自分が何を求めているのか、分からなくなってきた。

婚活を続けていると、そういう時期が来ます。

最初ははっきりしていたはずなのに、いつのまにか、何を基準にしていたのか思い出せない。

これは、めずらしいことではありません。

私は10年間、結婚相談所を営んでいましたが、途中でそうなる方はたくさんおられました。

理由は、はっきりしています。

婚活は、相手を見る時間がほとんどだからです。

自分を見る時間が、驚くほど少ない。

相手の話をしている間は、自分が見えません

面談でも、話題はいつも相手のことでした。

どんな人が来たか。

どこが良かったか。

どこが引っかかったか。

真剣な方ほど、相手の分析が細かくなっていきます。

そして、こう質問すると、たいてい止まるのです。

あなたは、どんなときが心地いいのですか。

すぐに答えられる方は、ほとんどいませんでした。

答えられないのは、感覚が鈍っているからではありません。

長いあいだ、聞かれてこなかったからです。

仕事でも、家でも、婚活でも、求められるのは相手に合わせることです。

自分がどうかは、後回しになります。

心のホームグラウンドを探す

自分が自然体でいられる場所を、私は心のホームグラウンドと呼んでいます。

そこにいるとき、人は無理をしていません。

そして、ホームグラウンドを知っている人は、外に出ても戻ってこられます。

探し方は、難しくありません。

紙を一枚、用意してください。

そして、こう書き出します。

最近、心が温かくなった瞬間。

5つで結構です。

ここで大事なことがあります。

立派な出来事を探さないでください。

旅行や、記念日や、大きな出来事でなくていいのです。

むしろ、小さいほうがいい。

たとえば、こういうことです。

朝いちばんのコーヒーの香り。

仕事帰り、駅を出たときの風。

同僚がさりげなく手伝ってくれたこと。

犬が寄ってきたこと。

一人で観た映画のあと、しばらく席を立てなかったこと。

書いていて、笑ってしまうくらい小さくて構いません。

眺めるだけで、答えは出さない

5つ書けたら、並べて眺めてみてください。

そして、こう見ていきます。

そのとき、誰かがそばにいたか。

一人だったか。

静かだったか。

にぎやかだったか。

自分が何かをしていたか。

何もしていなかったか。

判定はしません。

正解を出そうとしなくていいのです。

眺めていると、なんとなく共通するものが見えてきます。

一人の時間が多い方もいます。

誰かに気づいてもらえた瞬間が多い方もいます。

静かな場所ばかりが並ぶ方もいます。

それが、あなたのホームグラウンドの手がかりです。

「わがままかな」と思う必要はありません

現場で、こんな場面がありました。

ある女性と話していて、彼女のなかに強い傾向が見えてきたことがあります。

自分のペースを大切にしたい、という傾向です。

それを伝えると、彼女は少し困った顔をして、こう言いました。

「わがままかな」

私は、そうではないと思いました。

それは彼女の、ありのままの感覚です。

わがままというのは、他人にそれを強いることを言います。

自分のペースが大切だと知っていることは、わがままではありません。

むしろ、知らないほうが危ないのです。

知らないまま相手に合わせて、あとから苦しくなる。

現場では、そちらのほうがずっと多く見てきました。

知っていると、相手選びが変わります

自然体でいられる条件が分かってくると、相手の見方が変わります。

これまでは、この人はいい人かどうかを見ていたかもしれません。

これからは、こう見られるようになります。

この人といるとき、私は自然体でいられるだろうか。

主語が、相手からあなたに移ります。

これは、大きな変化です。

そして、この問いには相手の年収も学歴も関係ありません。

答えを持っているのは、あなたの体のほうだからです。

紙一枚と、10分ほどでできます。

婚活が止まっている時期にこそ、やってみてほしいと思っています。

自分の感覚を取り戻すところから始めたい方へ。

『正解の結婚より、納得できる人生』

本の紹介を読む

\ 最新情報をチェック /